pcview Introduction 1.はじめに
1.はじめに
キャッシュレス決済が、生活のあらゆる面に浸透してきていることは皆さん良くご承知のことと思います。
今までの駐車場ビジネスは、駐車券発行機や料金精算機、駐車券ありきで展開されてきました。
今回の新型コロナ禍で「非接触」(コンタクトレス)がキーワードとなり、駐車場業界も変革を迫られていると言えるでしょう。

私達はこの状況を、自らが依って立つ基盤を根本から見直す良い機会と考え、駐車場におけるキャッシュレス決済に正面から取り組もうと考えました。

この専用ページが、駐車場業界におけるキャッシュレス決済に関していわば「ポータル」となるよう内容を充実させて参ります。

〈キャッシュレス決済の基礎知識)
  1. ここではまずキャッシュレス決済とは何かについて、基本的な整理をします。
    文字通り、現金決済に対して、現金を使わない決済のことを意味するのですが、その態様は多種多様です。古くからの取引慣習である手形や小切手、あるいは「請求書払い」も考え方に依ってはキャッシュレス決済ですが、なじみのあるところでは「クレジットカード」がその典型です。

    〔ひとくちメモ〕
    2009年に「電子記録債権法」が施行され、電子手形(電手)なども使われるようになりました。この分野でもデジタル化が進んでいます。
  2. 日本国内の個人消費(民間最終消費支出)に占めるキャッシュレス決済の割合は、毎年増加しています。
    2020年の統計では、29.7%と19年より2.9ポイント増加し、過去最高を記録しました。

    内訳(経済産業省調べ)
    クレジットカード 25.8%
    電子マネー 2.1%
    QRコード 1.1%
    デビットカード 0.8%

      
    おそらく2021年も増加を続けることでしょう。
    しかし2025年にキャシュレス決済割合を4割にするという政府目標が達成されるか否かは微妙といえるではないでしょか。
    主要先進国ではすでに40%~60%の決済割合といわれています。韓国では90%以上です。

◇ 決済手段による分類
  1. クレジットカード→日本のキャッシュレス決済の大半を占めます。ICカード(非接触式)も増えてきています。
  2. デビットカード→銀行口座と紐づけられたカードです。決済すると即座に口座から引き落とされます。
  3. 電子マネー→交通系(Suica、PASMO、ICOCA)と流通系(nanako)に2分類。プリペイドが一般的ですが、クレジットカードと連携することもできます。非接触式(タッチ式)でデータを読み取ります。
  4. モバイルウォレット(スマホ決済)→スマートフォンにクレジットカードや電子マネー、銀行口座などを登録して支払います。スマートフォンに専用アプリをダウンロードして利用します。QRコード決済(PayPay)、「おサイフケータイ」(NFC:近距離無線通信)
〔ひとくちメモ〕
QRコード決済には、お店がQRコードを提示する「店舗提示型」と、利用者がQRコードを提示する「利用者提示型」があります。またQRコードは決済のたびに異なるものが提示されるのが普通です(動的)。
◇ 支払い(引き落とし)のタイミングによる分類
  1. プリペイド(前払い)→プリペイドカード、電子マネー(ポストペイやリアルタイムペイも)、Suica
  2. リアルタイムペイ(即時支払い)→デビットカード
  3. ポストペイ(後払い)→クレジットカード、PITAPA
    (QRコード払いでは、事業者によりプリペイド、リアルタイムペイ、ポストペイがそれぞれ用意されています→後述5.④)
〈駐車場におけるキャッシュレス決済〉
精算機を介する方式と、精算機を介さない2方式に大別されます。

  • 精算機を介する方式とは、精算機に非接触及び接触ICリーダーを搭載して、ICクレジットカード、交通系及び流通系電子マネー、QRコード等による決済に対応するものです。各地の駐車場で、徐々に採用され始めています。
  • 精算機を介さない方式とは、アプリによる決済を行うものです。日本での普及はこれからになります。

駐車場運営におけるキャッシュレス決済のメリットとデメリット
メリット
  • 1分単位で料金徴収されるなど実駐車時間しか請求されない課金システムが実現できる
  • チケットレスが一般的でウインドウを開閉する必要もなく、環境にも優しい(SDGs)
  • 出口渋滞が起こりにくい
  • アプリによっては「駐車予約」ができる
  • 利用履歴データの活用により、定量的で可視的なマーケティングが可能になる
  • 釣札補充、現金回収等の手間が省け、札や硬貨絡みの機器トラブルも無くなる
  • フルキャッシュレスでは設備機器の初期投資額が極小化し、利益はその分増大する
  • ポイント付与やデジタルクーポンにより、利用者の開拓やアイドルタイムの解消に寄与できる
デメリット
  • スマホ非所有者は対象外になる
  • アプリをダウンロードしたり、クレジットカードを登録したりすることに抵抗のある人々が一定数いる
  • 運営業者ごとにアプリをダウンロードしたり、登録したりする必要がある
  • 売上金を手にする(口座に振り込まれる)のに従来より時間がかかる
  • キャッシュレス決済にかかわる手数料が一定程度かかる

pcview What is Cashless Payment? 2.キャッシュレス決済とは
2.キャッシュレス決済とは
下記は、専用アプリによるキャッシュレス決済の一例です。

pcview Business Model 3.ビジネスモデル
3.ビジネスモデル
① 土地を所有されている事業者様・地主様向けご説明

法人又は個人で土地をお持ちの方へ。

  • 土地の有効活用として駐車場をはじめようとお考えの方は、従来であれば精算機など高額な設備機器を自ら購入して運営するか、駐車場運営会社に業務を委託し、その会社が機器を持ち込んで事業を始めることになります。
  • 自ら機器購入する場合は、初期投資の回収に時間がかかるうえ収益予測も容易ではないため、そのぶん参入障壁が高くなります。運営業者が持ち込む場合でも、投資分を回収する必要があるので、その分オーナーの取り分は減ることになります。
  • つまり、設備機器の導入費用が少なければ少ないほど、そこから上がってくる利益は大きくなるということになります。それは、初期投資に1,000万円かかるのか、100万で済むのかを想定すれば明らかです。精算機やゲート、ロック装置のないフルキャッシュレス駐車場は、それらが設置されている駐車場と比較し、1/10以下、場合により数十分の一のコストでスタートが切れるのです。
  • 初期投資額が大きいと簡単に撤退できなくなったり、業務委託をする場合は契約期間で縛られることになったりして「経営の自由度」が低くなりますが、フルキャッシュレス駐車場なら収益状況や社会状況を見て撤退すべきと判断した時に、即時に撤退できる身軽さを備えています。

 

② 駐車場運営事業者様向けご説明

複数の駐車場を運営されている事業者様へ。

現金回収や釣銭釣札補充、駐車券詰まり・紙幣硬貨詰まりなどの機器トラブルで困っておられない方は皆無でしょう。フルキャッシュレス駐車場では、初期投資が極端に少なくて済み、しかも現金を触らない(売上金の集金をしなくてよい)のでランニングコストは極小化します。売上金盗難の心配もありません。

初期投資も、ランニングコストも極小化すれば、当然ながら利益は拡大します。

メリット
  • 設備投資が極小化し、事業開始のハードルが下がる
  • 事業が悪化した場合の撤退コストが少なくて済む
  • 社会経済状況の変化に応じて事業のスクラップ&ビルドが容易になる
  • 現場における人的対応は清掃くらいしか残らない
  • クラウドで売り上げや稼働状況を把握することができる
  • ソフトウェアのアップデートにより顧客サービスを継続的に改善することができる
  • 利用者のネットワーク効果が期待できる
  • 新紙幣や新硬貨が発行されても精算機がないので改造する必要がない
デメリット
  • クレジットカードなどの決済事業者に支払う手数料が負担となる
  • 通信費が新たなコストになる
  • 業者ごとに異なるアプリをダウンロードする必要がある
  • 現金顧客、現金決済需要を取り込めない

pcview Case Study 4.導入事例
4.導入事例
弊社の自社経営駐車場でフルキャッシュレス決済を導入しました。
色々なキャッシュレス決済が今後現れてくると思いますが、これはフルキャッシュレスという意味で先進的な事例と言えます。
また事前予約も可能で、自宅から予約しておくことも可能です(一日最大料金を採用しており、最大料金を超える駐車では、実質的に予約に係る費用は一切かからないことになります。但し、予約時から出庫までで最大料金を超えない場合、予約時から料金が発生することになります。)

pcview Trends in Cashless Payments in Parking 5.駐車場におけるキャッシュレス決済の動向
5.駐車場におけるキャッシュレス決済の動向
完全な形でのフルキャッシュレス駐車場はまだほとんど普及していませんが、現金決済と共存する形でのキャッシュレス決済を導入する駐車場は徐々に増え始めてきています。ここではキャッシュレス決済に取り組む各社の動向について記してみたいと思います。駐車場に限らず、駐輪場でもキャッシュレス決済は取り入れられ始めています。ここで強調しておきたいのですが、キャッシュレス決済の本筋は、あくまでもフルキャッシュレス決済です。現金決済とキャッシュレス決済が併存している状態は、むしろ余計なコストがかかるのが事実であり、過渡期の状態とみるべきでしょう。
① クレジットカード決済

従来から一部駐車場運営会社では、クレジット決済が標準的な決済手段として採用されてきましたが、そうでない駐車場運営会社でも比較的利用単価の高い駐車場では、クレジットカード決済を採用しています。また最近クレジットカードのICチップ化(接触、非接触)が進んでいます。セキュリティ強化のためです。

さらに欧米では、Visaなどコンタクトレス(非接触)クレジットカード(近距離無線通信規格NFC typeA/Bに準拠)が普及していますので、タッチ決済ができるようになっています。特にロンドンではタッチ決済が主流となっているそうです。

日本でもマクドナルドやイオンではタッチ決済を導入しています。クレジットカードのタッチ決済が普及するとクレジットカードの利便性は大きく向上することになります。

磁気式のクレジットカードは徐々になくなり、ICカードに切り替わっていきます。駐車場の精算機もICカードに対応するため新たな決済端末を導入し始めています。新たな決済端末はICクレジットカードのみならず、多様な決済に対応するものとなっています。

② デビットカード決済

 → 今のところ駐車場の精算機で使えるところはほとんどないようです

  • デビットカードは小売業では普及しつつありますが、駐車場ではまだほとんど決済手段としては採用されていないようです。

③ 電子マネー決済

 → 交通系電子マネー&流通系電子マネー

  • 交通系電子マネーは、全国で幅広く利用されています。駐車場とも相性が良く色々な駐車場で決済手段として採用されています。関東圏では、Suicaが有名です。関西圏では、ICOCAやPITAPAが有名です。
  • 流通系電子マネーは、WAON、nanacoや楽天Edyなどです。
  • これらは、電子マネーで非接触型ICカードであるので、駐車場においては非接触カードリーダーを精算機に搭載することでキャッシュレス決済が可能となっています。
〔ひとくちメモ〕
南海電鉄や三井住友カードなど4社は、タッチ決済機能のあるVISAブランドのクレジットカードを乗車券として使う実証実験を2021年春に始めると報道されています。クレジットカードの他、デビットカードとプリペイドカードを実験用の専用改札機にかざして運賃を精算するとのことです(日経新聞・地域経済2020.12.25)。またJR西日本は、2023年春に交通系ICカードICOCAのスマホアプリ化を計画していると報道されています。

④ スマホ決済(モバイルウォレット)

 → QRコード決済

  • スマホ決済とは、スマホにインストールした専用アプリを通じて決済するものです。
  • QRコード決済は、最近大変普及してきています。PayPay、LINE PAY、auPAY、楽天ペイ、メルペイなどが知られています。
  • 駐車場では、精算機にQRコードの読み取り機を搭載することでキャッシュレス決済が可能となっています。PayPayを例にとって説明します。精算機にはQRコード読み取り機(QRコードリーダー)が搭載されており、それにPayPayの「支払い」画面(バーコードやQRコードなどが表示されている画面)を表示させた状態で、読み取り機にそれをかざすという方法です。

pcview Information for WEB Seminar 6.説明会のご案内
6.説明会のご案内
2021年11月16日(火)にWEBセミナーを準備予定です。
ご興味のある方は下記メールフォームにて参加申請をよろしくお願いいたします。


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