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Vol.24 建築確認について

○1.  今回はあの姉葉建築士の耐震偽装に端を発する建築基準法の改正につ
いてお話したいと思います。
なぜなら、その改正でひどく迷惑を被ったからです。

本業の関連で工作物建築確認を要する自立の案内板を製作、納入しま
した。
確認が必要なことは分かっていましたがこれほどまでに耐震偽装が影
を落としているとは思ってもみませんでした。

ご存知のように昨年6月、建築基準法の改正に伴い、20m以上の鉄筋
コンクリートのビル・マンションや四階建て以上の鉄骨建造物、三階
建て木造住宅などを対象に審査が厳格化されました。

○2. 国会でも審査の遅延振りは問題となったようですが、現実はもっと酷
いような感じがします。

審査期間がおおむね2倍になったというような新聞記事を見かけまし
たが、審査期間の問題だけではありません。
重箱の隅をつつくような構造計算に関する指摘事項は「過剰反応」
としか言いようがありません。

自立案内板680kgを支える3立米のコンクリート基礎の上に、たかだ
か20kg程の制御盤を置くというだけで構造計算をし直すように指摘
されたことなど、その典型です。

確認検査機関が慎重になることも分かるのですが、小学生が考えたっ
て自明のことを計算し直させるという感覚は一体どこからくるものな
のでしょう。

○3.  私は計算をし直すということ自体よりも(ビジネス社会において時間
がいかに重要な意味を持つかは皆さん百も承知ですが)、彼らの間に
流れるこの時間感覚がいかにも非民間的で非生産的だなぁと思うので
す。

形式を重んじるばかりに自明なことを手間をかけて証明させる。この
ことがいかに時間を無駄にしているか、という観点は無いのでしょう
か。暗澹たる思いです。

大げさに言えば「社会的な損失」です。

このような事は決して建築確認だけの問題ではないと思います。
しばしば官と民の「時間感覚」のギャップには悩まされます。
各種の公的申請や許認可において驚くべき時間が費やされることも稀
ではありません。

われわれはどのようにして自己防衛をしていくべきなのでしょうか。

もちろん「拙速」は駄目ですが、「迅速」ということがこれからの経
済社会でますます重要性を帯びることを考えると、強調しても強調し
すぎるという事はないと思います。

少し愚痴っぽくなりました。他意もありません、ご容赦下さい。
ではまた次回もよろしくお願い致します。


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○【次号予告】 次回4月号ですが、またまた新しいテーマにしたいと思います。