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メールマガジン

Vol.47 逆境に生きる 8

○1. 今号からまた定期発行となります。

もうすっかり不況が定着し、売上が上らないのは当たり前、利益が出ないのも当たり前という気分が蔓延しています。

確かにそうでしょうが、それをそのまま受け入れて「なりゆき」で仕事をするのもいかがなものでしょうか。

こんなときこそ、「基本」に立ち戻ることが必要です。

ではどうすれば良いのでしょうか。

いくつかヒントはあると思いますが、私は先ず「いま自分がしている仕事や事業の棚卸し」をすべきではないかと思っています。

それも業界の常識に囚われず、自分の過去の経験に寄りかからず、供給側(サプライサイド、売り手)の論理に立たずに。

自分が一人の消費者あるいはサービス享受者として虚心坦懐に自分たちがしている仕事や事業を見つめ直すこと。

そこには必ず売り手側の思い込みがあります。

結局のところ、ドラッカー流に言えば、消費者は個人であれ法人であれ、買っているものは「満足」なのです。

私たちは、私たちが売りたいものを売っているのであって、自己満足以外の何者でもありません。

○2. お客様第一とか、顧客満足などとよく言われますが、私は決して難しいことではないと思っています。

要は、「視点の転換」なのだと思います。

お客様は何を求めているのか、それはつまり、自分が相手の立場に立ったなら、一体何を求めるだろうかという「想像力」の問題であるのです。

「想像力」の貧困な人は営業はできません。いや、まともなコミュニケーションすらできる筈がありません。
「想像力」は難しい人間関係の円滑剤でもあります。

次に大切なことはお客様の話を正確に聞き取ることです。

当たり前のことですが、実はこれが十分に出来ていないのです。

相手の話を虚心坦懐に聞き取ることは実は簡単ではありません。

ついつい自分の言いたいことばかり話していて、相手の話は上の空といった人もよく見かけます。

思い込みや、偏見や、売らんかなの欲などと切り離されたところで、一体お客様は何を求めているのかを、相手の立場に立って考えることが出来るようになったらどんな業界でも一流の営業マンになれます。

実利的な面から言っても
お客様の話を正確に聞き取り、何をされたいのかが的確に判断できれば、営業としてピンポイントな提案が出来るのです。

これは限られた時間で多くの提案をこなしていかなければならないこの時代には、死命を制するほど重要なポイントでもあるのです。

またさらに本質なことでいえば、
お客様のお話に真剣に寄り添っていけば、必ず新しいニーズやシーズに行
き当たり、新しいビジネスの種を見つけることが出来る筈です。

○3. こんな時代だからこそ「凡事徹底」が大切です。

「当たり前のこと」や「基本動作」を徹底してやり続けることが大切だと思います。

それこそが他社(他者)と自社(自分)を分ける分水嶺だと思います。

我が社はこのような考え方に立ってお客様と接していきたいと常々考えております。

まだまだ十分ではございませんが何卒よろしくご指導のほどお願い申し上げます。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。