メールマガジンアーカイブ

Vol.69 駐車場の未来 3

○1.利用者本位の駐車場とは何なのか。

前回、下記のような切り口で考え始めました。

(1)使いやすい駐車場
(2)清潔で安全な駐車場
(3)納得できる料金体系

使いやすい駐車場は、結局のところ「分かりやすい駐車場」ということに集約されると思います。

駐車場設計に携わる人々すべてが、利用者の目線で設備やサインをしっかり検討すれば自ずから使いやすい駐車場になるでしょう。

我々の努力が問われるところです。

 

○2.次に清潔で安全な駐車場です。

まず清潔ということ。

駐車場は、暗くて汚いというのが通り相場ではないでしょうか。
おそらく明るくて清潔ということが駐車場関係者にとって価値とは認識されていないのだと思います。

私達日本人は、細部にまで気を遣い完成度を求める民族、の筈です。

少なくとも私は、お客様の駐車場に行ったら出来る限り場内見学するようにしていますが、そのような観点から合格点といえる駐車場は大変少ないというのが実情です。

暗くて汚く、しかも臭いと三拍子揃ったところまであります。

常日頃から場内清掃を徹底し、設備の機能点検だけではなく見た目の美しさにも注意を払うことが必要です。
古くなったり、壊れたり、汚れたりしている設備類は更新できなくても再塗装したり、修理したりして手入れを欠かさないことが大切です。

安全ということ。

安全ということはとても大切な要素です。
すべての基本とでもいうべき位置にあります。

安全は、車路幅や車室の大きさなどの建物の構造に係るものからカーブミラーや合流注意灯の有無や配置など設備に係るものなど多方面から、しかも日常的にチェックを怠らず、常に危険回避措置を継続しなければいけません。

○3.次に(3)納得できる料金体系、です。

これはどういう意味かといいますと
ひと目で分かりやすく誤解が生じない表記ということに尽きます。

よく街中で50分300円という看板の横に、40分250円というような
看板表記があったとき(実際に見たことがあります)、一瞬でど
ちらが安いか判断できますか?

私は頭が悪いのですぐには分かりません。
計算すれば前者が10分あたり60円、後者が10分あたり62.5円とな
ります。

このような看板は、前者の場合は他の30分〇〇円や60分〇〇円と
いう駐車場看板と比較しにくくする意図が感じられます。

後者の場合は、自社の駐車料金が高いことをごまかす意図が透け
て見えます。

自分たちの売上のことだけしか考えていない悪い業者の典型だと
思います。

さらによく24時間まで最大1,500円というような表記が最近のは
やりですが、次の24時間がどのような料金体系になるのかわかり
にくい看板が目立ちます。

たいていは分かりにくい小さな文字で、24時間経過後は一般料金
での加算となりますなどと書いています。
つまり2日目はとてつもない高額の料金が発生することになるわ
けです。

駐車場によっては、2日目も同じように1,500円以上にはならない
ところもありますので、利用者としてはついそう思い込んで使う
ことも稀ではありません。

事業者としてどちらを採用するかは自由ですが
利用者の方に翌日以降(24時間経過後が)どのような料金体系に
なるかは、明確に大きな文字で表示する必要があります。

事業者の姿勢が問われるところです。

長くなりました。

次回は「駐車場を地域コミュニティの中に位置づけてみる」とい
う、このメルマガおなじみの話題で書き進めます。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。

△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△▽△

○【次号予告】 次回 11月号のテーマは「 駐車場の未来 4 」です。