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メールマガジン

Vol.72 一年を振り返って

○1.11月の日経新聞の私の履歴書欄はオムロン名誉会長の立石義雄氏が執筆
されていました。
関心があったので1ヶ月分切り抜いてもらっておいて、先日まとめて読みました。

当社はもともとはオムロン製品の販売店をしていた関係で、オムロンとは関係が深く、立石義雄氏の弟の立石忠雄氏とは特約店会などを通じて面識がありました。

義雄氏とは面識はありませんが、かつて新幹線の東京駅でたまたまお見かけし、小柄ながら強い存在感を持った方だなぁと感心した記憶があります。

余談ですが、もう十数年も前ですが運よくゴルフコンペで優勝し、忠雄氏に優勝カップをいただいたことを憶えています。

読み進めるとお世話になった技術者の方や役員さんの名前も出てきて懐かしく読み進めることができました。

オムロンという会社は私が知っている頃は(今は知りませんが)、良い意味でのオーナー企業で、ファミリー体質の付き合いやすい信頼できる会社でした。

社員の方も比較的おっとりしておられガツガツしたところもなく、製品の質は大変よく、ポリシーもしっかりした会社でした。

今は創業家以外の社長が2代続き、大分変わったとは思いますが企業の本質的な部分はおそらく変わっていないのではないかと思います。

○2.その意味で、義雄氏が「人の幸せをわが喜びとする。」ということを、私の信条としていると述べておられることは、オムロンという会社の本質をよく表していると思います。

オムロンの社憲は「われわれの働きでわれわれの生活を向上し、よりよい社会をつくりましょう」といういうものです。

一見きれいごとのように思われますが、この会社はこの精神を体現してるように思います。

それは2001年から2002年にかけての構造改革で、創業以来初めて早期退職者を募ったとき、社員一人ひとりを大切にする会社を目指してきたはずだった、と社長を辞める決意をした義雄社長の精神に深く宿っているように思います。

そしてそれはオムロンのDNAとも言えるものなのでしょう。

「できませんと言うな」が口癖だった創業者の立石一真氏の下、オムロンは、「機械にできることは機械に任せ、人間はより創造的な分野での活動を楽しむべきである」と唱えて、工場のOA化や省力化・省人化の社会的ニーズに合致した数々の製品群を世に送り出していったのです。

駅の自動改札機、自動券売機、銀行のCD、自動感応式信号機、そして駐車場料金徴収システム等がまさにその製品群であったのです。

このような製品群を世に送り出すことによって社会に貢献する、これがオムロンの存在意義でもあったのです。

○3.さて長くなりましたが
私が駐車場機器の営業を始めたころは、まだ多くの駐車場には係員のおじさんがいて、レジで料金を受け取っている時代でした。
そのころ私は盛んに省力化・省人化を訴えて駐車場の無人化・機械化の営業をおこなっていました。

汗顔の至りです。

売上金のごまかしがなくなりますよ、人件費が浮きますよ、機械だから文句も言いませんよ・・・・などと営業していた自分が恥ずかしくなります。

最近になって企業のポリシーや理念、企業風土と言われるようなものがいかに大切かということが身にしみてわかります。

深い覚悟と思いがあって製品に結実している。
このような会社と過去におつきあいができたことに感謝し、われわれもまたこのような姿勢に学ばなければいけないと思います。

年を終わるにあたって改めて初心に帰り、社業に励んでいきたいと思いました。

最後に弊社のパンフレットより引用させていただきます。

「私たちは、都市社会のインフラ整備という性格をもつ駐車場事業は高い社会性を持つ事業と考え、都市交通問題解決の一助となるよう日々精進しております。私たちは、事業者様にとっては駐車場の価値が向上するよう、また利用者の方にとっては利便性・安全性が向上するよう、さらには地域社会にとっては不法駐車が減少して安全な環境が実現するよう、日々業務に努めております。」

本年もこのメルマガをお読みいただき誠にありがとうございました。

皆様方、どうか良いお年をお迎えください。

ありがとうございました。

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○【次号予告】 次回 1月号のテーマは「 この一年仕事にどう取り組むか 」です。