時事トピック

コロナ禍で変わるパーキングビジネスの未来⑥

皆さんこんにちは、パステル石戸です。
今回は少し趣向を変えて駐輪場ビジネスについて考えます。

今年4月からOCATの駐輪場の運営管理を開始しました。そこで今回と次回の2回にわたり開設にあたって気づいたこと、そして今後の駐輪場ビジネスのあり方について考えたことを述べていきたいと思います。

OCAT駐輪場は、定期利用と一時貸しの併用となっています。前事業者が10年間運営し、提案コンペの結果、当社が運営事業者に選ばれました。
当社は900台規模の駐輪場を複数運営していますが、それらは新規開設物件で、今回のような引継ぎ物件は初めてでした。従って、良きにつけ悪しきにつけ従前の運営と比較される運命にあります。



駐輪ロック装置や2段式駐輪装置、料金精算機、定期券更新機など装置・機器類の仕様また駐輪場の運営方法などについて、事前に前事業者に聞き取り確認しましたが、残念ながら結果的には通り一遍の確認を超えたものにはなっていませんでした。
特に利用者心理(定期利用者)には少し疎かったと反省しています。

従来のOCAT駐輪場は、定期区画を細かく分け、区画ごとに募集を行っていました。
当社は当初、定期区画全体を1区画とし、空いていればどこにとめても良いという形にしようと考えました。ただ全体で450台近くあり、「空き」を探すのも大変なので6つの区画に分け、改めて新規募集を行いました。



すると、雨に濡れない特定区画だけが募集期間の初日に定数に達してしまいました。
しかも漏れた利用者の方からは、なぜ元の区画で既得権を認めないのかと強い苦情を受けました。
当方としては事前に告知も行い、事業者も変わるのでガラポンで総入れ替えをすることは問題ないと考えていたのです。

今でもその考え方は間違っていないと思っていますが、その既得権意識の強さをそれほど強く認識していなかったために、より強く広く徹底した手段で告知を行うという発想が欠けていたことは事実です。

例えば、すべての自転車に対して、小型リーフレットの巻き付けや、カゴへのリーフレットの投入による告知を行うとともに、場内ポスターの数ももっと増やし、さらにスタッフによる「おしらせ」リーフレットの手渡し配布等も徹底すればも、う少しスムーズに移行ができたかもしれません。
少し想像力が欠けていたように思います。学ぶべきことは多かったと思います。

しかし運営も1ヶ月以上が経過し、だいぶん落ち着いてきました。ご利用者からの苦情も殆どありません。
今後も利用者の方にとって使いやすい駐輪場になるよう改善に努めてまいります。



余談ですが今回シェアサイクル「HUBchari」を導入設置しました。これは特定非営利法人Homedoor 殿が運営されている事業です。
この団体は、当事業の収益金のすべてをホームレスの方々の支援に充てています。
我々も少しでも支援の助力になればと賛同し、設置スペース(9台)を提供しました。
既に多くの方がご利用になっています。ありがたいことと考えています。

長くなりましたので、今後の駐輪場ビジネスのあり方(未来)については次回で考えたいと思います。

今回もお読みいただきましてありがとうございました。