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Vol.28 逆境に生きる 2

○1.  今回は「ガソリン高と駐車場運営」という観点で逆境に生きるという
ことを考えてみます。

まず現在の「ガソリン高」は一体何を意味しているのかということを
しっかり考える必要があると思います。
文章が煩雑にならないように箇条書きをします。

1.従来型の需給関係の変化によって高騰しているわけでないということ
2.だぶついたオイルマネーが更なるゲインを求めて投機マネーとして
原油市場になだれ込んでいること
株価の低迷がそれを下支えしているということ
3.中国やインドなどが成長発展し経済構造が大きく変化しつつあること

この辺の基本的なことを押さえた上で、何が分かるのか。

私はガソリンに関していえば、適切な市場原理が働いておらず、またそ
れを抑制する要因がどこにも見当たらない、こと等から1バレル200ドル
は当然のことであり、そのあたりで高止まりするか、さらに高騰し続け
るというシナリオが当面一番現実的ではないかと感じています。

とすると、そのうちガソリン価格も落ち着いて、1?100円~130円辺りに
もどる等ということはあり得ないシナリオということになります。

だからしばらく頭を低くして我慢していればそのうちガソリン価格も落
ち着くという前提でものごとを判断していたら大きな過ちを犯すことに
なると思われます。

○2. いま「ガソリン高」という状況の中で
時間貸し駐車場だけでなく月極駐車場も経営的に苦境に陥っています。
当然、燃料費節約のため自動車に乗る機会は減ってきます。

日本経済新聞2008年7月18日によると、インターネット調査でガソリン
が1L200円を超えると乗車をやめるという人が17%にもなるという結果
が出ています。同様の1月の調査と比較しても自動車で外出する機会の
減少率は2倍以上になっているようです。

インフレ傾向の中で給与所得は減少傾向にあることが更にその状況変
化を下支えするという構造になっています。

それが少し進むと燃費の良い車に乗り換えるということになります。
さらに進むと自動車を売却したり、バイクや自転車に乗りかえるという
行動転換につながります。

エコという観点からもこの傾向は追い風の状態にあると言えます。

つまり駐車場経営という観点からいえば、駐車場事業全体は確実にそし
て急速に市場を縮小させていく傾向に入ったということです。

ドラスティックにいえば駐車場事業に関していえば、
全体として「斜陽産業」に分類される状況になったといっても過言では
ないでしょう。

ただここであえて「全体として」という言葉を付け加えたことには意味
があります。

○3.  かつて運送業は斜陽産業といわれました(いまも基本的にはそうかもし
れません)。
そのとき果敢に厳しい状況に挑み、「宅急便」を生み出し一大産業に発
展させたのは、あのヤマト運輸の小倉氏でした。

逆境の中で潰されてしまうのか、それとも現実を直視する中で真摯に未
来を構想するのか。
我々は後者を目指します。

駐車場経営にとって「ガソリン高」はコントロールできない外部条件で
すから、それをどうこうするという選択肢はありません。
ガソリン高という条件下で我々は何ができるのか、あるいは何をすべき
なのか。

次回はその辺を中心に考えてみたいと思います。


今回もお読みいただきありがとうございました。


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○【次号予告】 次回8月号は、「逆境に生きる 3」となります。