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メールマガジン

Vol.31 逆境に生きる 3

○1.  このところ金融だけでなく実体経済にも大きな影が覆い始めています。

日本経済の牽引役であったトヨタなど輸出企業が欧米の景気大幅後退
により深刻な打撃を受けています。

勤労者の所得も増えるどころか減る一方で、大規模なリストラもまた
ぞろ復活しています。消費者の財布の紐も固く、国内消費も期待でき
ません。

まさに「逆境の時代」です。
これからしばらくどん底の時代が続くでしょう。

つい昨年まで、実感の無い「好景気」がデータ上は継続していました。

一部の不動産業者はバブルを謳歌したようですが、一般庶民には全く
実感のない好景気でした。
しかしデフレによって安くものが変える状況だったのでまだしも救い
はありました。

しかしこれからは諸物価の値上りと所得の減少のダブルパンチで家計
は火の車となります、住宅ローン破綻も激増しているようです。

好景気は実感の無いまま通り過ぎていきましたが、不況は激しい痛み
を伴って私たちの生活を襲い始めています。
不況は重い実感をもって迫って来ています。

○2. こんな時代だからこそ必要とされるものがあると思います。

それは「戦略的思考・行動」です。

好景気のときはある程度流れに乗って業績を伸ばすことは可能でしょ
う。
しかし、不景気、不況の時は真価が問われます。

先が見えないときこそ、自分の立ち位置を常に確認しながら、到達す
べき目標を明確にし、その間を繋ぐルート、方法を真摯に検討し、実
行に移すことが大切になってきます。

まぐれで業績が上がることはありません。

達成すべき目標が明確になったら、
刻々変化する自分あるいは自社の現在の立ち位置とそれを取り巻く環
境を正確に把握することが先ず第一歩です。

その上で「目標」と「現在の立ち位置」とをどのように繋いで行くか
試行錯誤を重ねながら活路を見出していくことになります。

ごく基本的で初歩的なことですが、日々着実に実行していくことはそ
う簡単ではありません。
厳しい時代こそ基本が大切だと思います。

余談ですが、この辺の所を懇切に分かりやすく書いてある酒井穣氏の
「新しい戦略の教科書」は現場に即した本で頭を整理するには最適の
本であると思います。

○3. 私共パステルがこの11月26日に開催させていただく駐車場事業に関す
る勉強会も、このような考え方に基づき、
先ず現在の駐車場事業がおかれている環境を多角的に、徹底的に把握
し分析して、そこから逆境の時代の駐車場経営のあり方を真剣に探っ
ていく機会にしたいと考えております。

現在も多数の方からご参加のご希望を頂いております。

我々にとって駐車場の収益向上や、より使い勝手の良い駐車場づくり
などが共通の目標だと思います。

内容を充実させてより良い勉強会となるよう準備を進めて参ります。
ご意見ご希望などございましたら是非お聞かせ下さい。

今回もお読み頂きまして誠にありがとうございました。

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○【次号予告】 次回11月号は、「逆境に生きる 4」の予定です。