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Vol.41 電気自動車 2

○1. 最近新聞やテレビなどマス・メディアで電気自動車がよく取り上げられますね。何かプチ・ブームの様相です。

自動車製造業界及びその関連業界がわが国産業に締める割合は想像以上に大きいものがあります。

自動車製造部門83万人、販売・整備部門117万人、資材部門42万人、利用部門260万人、関連部門34万人で合計536万人となり、日本の全人口の約8.4%を占めます。

因みに、駐車場業は利用部門に分類されており8.8万人が従事しているとされています。
関連部門とはガソリンスタンド従事者です。

電気自動車は今後、色々な意味でわれわれの生活に大きな影響を与えていくことになるでしょう。

省エネ車→ハイブリッド車→電気自動車→水素自動車等へとどんどん環境負荷の小さいものへと展開していくことでしょう。

われわれの車に対する価値観が大きく変ろうとしているのだろうと思われます。

○2. かつて自動車といえば憧れの存在であり、所有することがステータス・シンボルでもありました。

燃費よりは馬力であり、スピードであり、スタイルや大きさであった時代はすでに過去のものとなりました。

今の若者からすると自動車など単なる移動手段にしか見えていないのかもしれません。

そうだとすると自動車に対する考え方はきわめて「合理的」なものになっ
っていくのが必然でしょう。

その行き着く先は、車の非所有でしょう。
必要なときに必要な分だけ乗れればよい、というのが究極の形です。

カーシェアリングはその考え方です。

まだまだカーシェアリングが主流となる状況ではありませんが、今の若者
たちが社会の中核となるころには、当たり前になっているかもしれません。

車を所有する不合理性が声高に叫ばれることさえあり得るのではないで
しょうか。

そんな時代になるのにひょっとしたら10年もかからないかもしれません。

ある時期、劇的に変化するような気がします。

○3. 自動車業界の構造も劇的に変わる可能性があります。

よく言われるように電気自動車の部品点数はガソリン車と比べてはるかに
少なくその構造も複雑ではありません。

電気自動車ベンチャーがぞくぞく誕生し、業界が根本的に変化する可能性も否定できません。又部品のサプライヤーも様変わりするでしょう。

トヨタ自動車がいつまでも自動車メーカーの覇者である保証などどこにもありません。

そういう意味で、我々は言葉の正しい意味での変革の時代に生きているのかもしれません。

それは単に自動車関連業界の話ではなく、我々がこれから経済社会生活の中で何に価値を置き大切にしていくのか、何を優先させ何を我慢するのか、という「生き方」に係わる問題のような気がします。

大きな変革が仮に自動車業界に限った話だとしても、
我々も広い意味で自動車にかかわる産業に従事しているわけですからこの変革と無縁に生きていくことはできないでしょう。

このような時代に、まず我々が考えるべきことは「大きな流れ」を感じることではないのかと思います。

その大きな流れが我々の仕事にどのように係わってくるのか、3年先、5年先に、あるいは10年先に具体的にどのような変化をもたらすのか。

それを見据えて、今何ができるのか、それこそゼロベースで考える必要があると思います。

そして傍観者や評論家でいるのではなく、積極的に係わる「主体」であることが大切なのだろうと思います。

日々顧客や利用者のニーズやシーズに寄り添いながらミクロの対応をしつつ、一方で大きな流れを感じながらマクロの対応をする、この両方の対応が出来ないと時代の大きな渦の中に巻き込まれて埋没してしまうような気がします。

今回は電気自動車というテーマ自体から大分はなれた話題になりました。

しかし電気自動車というキ-ワードに触発されて考えたことをつらつらと記してみました。

とりとめのない話にはなりましたが最近感じていることを「まとめる」という意識を外して書いてみました。

読みにくいところも多々あると思いますがどうかお許し下さい。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。

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○【次号予告】 次回月号は、「逆境に生きる 7」です。