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メールマガジン

Vol.93 駐輪事業について考える 2

○1.前回のメールで、弊社がオープンしたアルザ泉大津駐輪場について触れました。今回もその続きです。

オープンして1ヶ月以上が経過しましたが、お蔭様で売上は当初予想より大幅に上昇し、経営は極めて安定しています。

もちろん700台近い大型駐輪場ですので、こまごまとした問題はたくさんありますが、それは当然のことであり、それをどのように解決して利便性をあげていくかということが重要と考えています。

地権者様とその管理組合様とは、定例会議を開催し、その都度課題を確認し、どのように解決していくべきか協議しながら運営を行っています。

案内サインが見づらいとか、サービス時間が短いとか、とめたいのに空きがないとか、背の高いほうの駐輪ラックがとめにくいとか・・・本当に多くの苦情やご意見などを頂きます。

我々は、色々な意見や苦情などを真摯に受け止め、どのように解決していったら良いか日々検討を続け、ひとつずつ解決するよう努めております。

本事業は、10年という長い事業期間を設定しております。
あせらず地域社会に根ざした、より良い駐輪場を築き上げていきたいと思っています。

○2.ところで私は、今回の駐輪事業の肝は、泉大津市の「放置禁止区域」設定にあると思っています。

事業に取り組むべきか否かの大きな決断に大きな影響を与えたのは、泉大津市のこの政策決定です。

それまでは日中の泉大津駅前の放置自転車は見るに耐えない状況で駅前の美観を著しく損なっていました。
それはひとつには、駅前地区が「放置規制区域」であったことに起因しています。

放置規制区域とは、放置禁止時間が制限されている区域のことです。
泉大津駅前地区では、午前5時から午前9時までは放置禁止なのですが、それ例外の時間帯では禁止ではありませんでした。
当然ながらそれ以外の時間帯は、放置し放題となっていました。

それが3月1日より、当社の事業開始に合わせて、駅前地区が全面的に「放置禁止区域」となり、放置自転車の撤去も、平日は毎日行なわれるようになりましたので、放置自転車が激減しました。

飲酒運転の厳罰化が、飲酒運転の大きな減少に寄与したのと同じだなあと思いました。
日本人の公衆マナーは良いとは言われていますが、怪しいものです。
強制がなければやりたい放題という側面があることは間違いありません。

今回の事業では、泉大津市からの資金的な援助や助成金は一切受けておりませんが、これ以上のアシストはないと感謝しています。

駅前駐輪環境の整備という比較的簡単な社会問題の解決ですら、官民共同が必須であることを痛感しました。

〇3.弊社は、今後も機会があれば、駐輪場運営事業を通して、地域社会に貢献していきたいと考えております。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。

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○【次号予告】 次回 5月号のテーマは、「駐輪事業について考える 3 」です。