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メールマガジン

Vol.95 ビジネスモデルについて 2

○1.前回は、ビジネスモデルについて書きましたが、今回もその続きです。

つい先日、ある会社から弊社のホームページを見たということで、自社のビジネスについて会ってお話がしたいという申し入れがありました。電話で少し聞く限り、会ってもよいかなという感じだったのでお会いし話をお聞きしました。この会社は、全国の様々な店舗や施設の混雑情報(待ち時間・人数)確認や、携帯電話やスマートフォン・パソコンから順番待ち受付が簡単にできるシステムを構築・運用しているそうです。

この会社のHPによると、
飲食、医療、生活のカテゴリーの中から、あらゆる待ち時間を解消ができる順番待ちサービスです、と記されています。検索できる店舗は全国約9,800店舗で、会員数は800万人という規模だそうです。会員になれば他にも色々なサービスがあるようです。で、何故この会社が弊社へ営業に来ることになったのでしょうか?それは、この会社が駐車場ビジネスに参入しようと計画しているからなのです。

○2.現段階では、まだスタートを切っていないので詳細をお話することはできませんが、お話を聞くと、なるほどと思わせるものがありました。

彼らの持っているシステムで駐車場に関するビジネスを展開するという話は、大変魅力的でした。

彼らの構想に近いものは、一部のIT関係企業ですでにスタートしているのですが、それらを更にグレードアップしたような印象を受けました。

駐車場機器販売業界や駐車場運営業界は、私から見ると十年一日ごとき様相を呈しています。
私は、この業界での経験は30年近くになりますが、革新的な技術や運営手法に出会ったためしがありません。

世の中のテクノロジーがこれほど日進月歩でめまぐるしく進化しているのに、人々の生活がこれほど変化しているのに、駐車場業界は何も革新的な提案ができないまま今日に至っています。

〇3.しかし
今までそうだからといってこれからもそうであり続けるとは限りません。
今後、大きな変化が出てくるかもしれません。

そしてそれは、きっと業界の外から誰も予想しない形で表れるような気がします。
その兆候が、今回のような動きに現れているような気がします。

ポイントはいくつかあると思いますが、次の二つが重要だと考えます。
1.駐車場に設置される端末機器の重要性が著しく低下する
2.現金決済からネット決済へ移行する

以上の二つによって
駐車場事業、特に機器メーカーのあり方、運営事業のあり方は革新的な変容を迫られることでしょう。

そしてそれはそう遠くない未来のような気がします。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。

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○【次号予告】 次回 9月号のテーマは、未定です。