時事トピック

コロナ禍で変わるパーキングビジネスの未来③

パステル石戸です。

今回は、さらに具体的なお話をします。

コインパーキング業界におけるキャッシュレス決済の「現実」についてです。まだ大変少数ですが、一部コインパーキングでキャッシュレス決済が導入されています。

今回取り上げるのは、キャッシュレスでも決済できますというものではなく、フルキャッシュレス決済のコインパーキングについてご紹介します。

フルキャッシュレス決済とは、現金では精算できず、キャッシュレスでしか決済できないことを意味します。これは必然的に精算機無し、駐車券発行機無し、チケットレス、キャッシュレスを意味します。

飲食店では、フルキャッシュレスの店舗がある程度増えてきているようです。そこでは単に決済をキャッシュレスで行うだけでなく、新型コロナ対策の一環として様々な「タッチレス」の取り組みが行われており、例えば紙のメニューもなくなり、注文もタブレットでおこなうことができるようになっています。

 

さて精算機を設置せず、フルキャッシュレスで駐車料金を決済するという仕組みについて、少し詳しく説明します(以下は一般論として説明します)。

 

  1. 料金精算は、「アプリ」を通じて行います。
  2. 利用者は、ますアプリストアで「アプリ」をダウンロードします。
  3. ダウンロードの際に、利用登録を行います。利用登録では、メールアドレス、氏名、車両ナンバー、クレジットカード番号などを入力し、登録する必要があります。
  4. アプリでは、駐車場の検索ができます。
  5. アプリによっては、駐車の予約ができるものもあります。
  6. 料金は出庫後に自動的に精算され、後日、登録済のクレジットカードから引き落とされます。
  7. アプリでは、デジタル・クーポンによって、提携店利用による駐車料金の割引にも対応できます。
  8. 駐車スペースには、ロック板などがないのが普通です。

概略上記のようなシステムで運用されています。

 

アプリをダウンロードするということは、利用にはスマートホンが必須となるということです。最近は高齢者でもスマホは必携品であるので、さほどハードルは高くないと思われます。

では、敢えてこのようなキャッシュレスパーキングのデメリットを考えてみます。デメリットを考えるということは、裏返せばメリットを考えることに繋がります。

  1. アプリをダウンロードしてもらうのは容易ではない(どのようにダウンロードの機会を作るのか)。
  2. アプリそのものの操作が面倒だ。
  3. 日本の現金信仰を崩すことは難しい。
  4. クレジットカードの登録自体に抵抗がある人が多い。
  5. 運営業者ごとに専用アプリをダウンロードしないといけないのでは、利用者の利便性を損なう。
  6. 予約しても、ロック装置がないのであれば、確実に駐車できる保証がない。
  7. 法人として登録できないのであれば、経費精算に使いづらい。

長くなりましたので、続きは次回とします。
次回はメリットについて説明し、キャッシュレス・パーキングの将来性について考えてみます。
次回アップまでに、本ホームページ内でキャッシュレス・パーキング専門のページを作成し、皆様の具体的な課題解決にお応えできるよう取り組んでまいります。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。