時事トピック

コロナ禍で変わるパーキングビジネスの未来⑩

パステル石戸です。
明けましておめでとうございます。本年もどうかよろしくお願い申し上げます。

今回は、事業承継が成功するふたつめのポイントについてお話しします。

私は事業承継において、「誰が」承継するかは中小企業にとってとても大切であると同時に、「何を」承継していくのかという観点も大切だと考えています。
小さい会社ほど事業全体の成否に占める社長の役割が大きくなるので、「誰が」という部分が重要になるのは当然でしょう。それと同じくらい「何を」承継していくのかも大切だと思います。では以下具体的に述べていきたいと思います。

「何を」承継するかなんて当たり前のことを何故ことさら取り上げるのか、会社あるいは事業に決まっているだろう、といわれそうな気がします。
でも私の関心はそういうことではなく、「どのような状態の会社あるいは事業」を譲り渡すのかという点についてよくよく考える必要があるということです。

中小企業ほど、社長の存在感は大きいものです。特に創業社長の場合はそうです。
強烈な個性や行動力やアイデアなどによって長年会社や事業を牽引してきた社長が、引退することの意味を深く考える必要があるということです。



社長が引退したら、全ての面において会社は大きく変化する筈です。
良くも悪くも、どのような場面で、どのような変化が起きるのかを見極め、先手を打っていくことが大切です。
良くなりそうな面については特に何もする必要はありませんが、悪化しそうな面に対しては事前に対策をしていく必要があります。

例えば、社長の強烈なリーダーシップである程度うまく運営できていた組織が、社長の引退で遠心力が働き内紛が起きるなどということはよく耳にすることです。
もしそのような危険性があるのであれば事前対策が必要でしょう。
また事業基盤が単一の主力事業に偏っており、且つそれが衰退しつつあるのなら、社長は引退前にしっかりと次期主力事業の種まきをしておく必要もあるでしょう。
更にまた財務基盤が、多少でも脆弱なのであれば、強化策を工夫しておく必要があるでしょう。



要するに、あるがままの会社や事業を、時期が来たらそのまま承継するということは正しくないということです。
事業承継の直前まで、あるべき会社や事業の姿を模索し続けながら、より良き会社や事業をバトンタッチしていくことが大切だと思うのです。
今後はこのような意識を強く持ち、社業に邁進していきたいと考えています。

本年も何卒よろしくお願い申し上げます。