「CASE」車業界の今後

車好きの情報発信 vol.25

パステルの森下です。

今回は、自転車反則金制度の課題について記載いたします。


2023年4月に導入された自転車反則金制度は、悪質な違反への抑止効果が期待される一方、課題も指摘されています。
最大の懸念は、国民への周知不足です。制度が施行されたにも関わらず、具体的な対象行為や罰則内容が十分に理解されていないため、意図せず違反を犯してしまうケースが散見されます。これにより、制度の公平性が損なわれる可能性があります。


また、警察官の恣意的な運用も懸念されます。例えば、どの程度の違反で反則金の対象となるかの明確な基準が周知されていないため、取り締まりの現場で判断が分かれることもあり、これが不公平感につながる可能性があります。
さらに、取り締まりの重点が軽微な違反に偏る可能性も指摘されています。重大事故につながりかねない危険な運転よりも、比較的軽い違反への取り締まりが増え、本来の目的である事故削減に繋がりにくいとの意見もあります。


これらの問題点を解決するためには、より一層の広報活動による制度の周知徹底、取り締まり基準の明確化と共有、そして安全な自転車利用を促進するための啓発活動の強化が不可欠です。