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Vol.50 逆境に生きる 11

○1. 今回は発行期日に間に合いました。

今日のテーマは、先日私が参加した講演会について、です。

テレビのコメンテーターとしても有名な伊藤洋一氏が講師でした。
ひげがトレードマークのエコノミストです。

少し嫌味のある感じの方だなと思っていましたが、話始めの最初の印象もそうでした。
特に言葉遣いが少しばかり横柄な感じを受けるものだったのでそう感じたのでしょう。

氏は長野県出身で活動の舞台が東京なので、関東風の話し方になっているのでしょう。
だから関西人にとっては冷たい印象を受けるのかもしれません。

しかし話し始めて10分ほど経ってくると、だんだん興に乗ってきたのかそんな印象はどこかへ行ってしまいました。

○2. 氏の講演は比較的ざっくばらんな感じで、レジュメに沿ってまじめにコツコツという感じではなく
御自身のノートPC(プロジェクター利用)を操作しながら、大きな筋書きはあるものの、思いついたままにお話をされているようでした。

余談ですが
経歴によると氏はおそらく今年還暦かどうかという年齢ですが、
ごく自然にノートPCを操り、リコーのクラウドサービスのクウォンプから動画データや資料を引き出して説明されていました。

今の還暦あたりの年齢の方でこのような方はおそらく稀でしょう。

氏は、世の中はどんどん変化しているからその変化を見極めて対応しいかなければならない、とおっしゃっていますが、まさに言行一致です。

さて本題。

この講演会で私は2つのことを勉強しました。

ひとつは「世の中では単純な分かりやすい話が横行しているが、現実はもっと複雑で、多面的に考える習慣をつけなければいけない」といこと。
ふたつめは「これからの社会は『際』がポイントになる」ということ。

勿論他にもたくさん勉強になることはありましたが・・・

○3. まずひとつめの「世の中では単純で分かりやすい話が横行しているが現実はもっと複雑で、多面的に考える習慣をつけなければいけない」ということについて。

よく百貨店の売上がどんどん減少しているのは、可処分所得が減り、消費マインドが冷え込んでいるのが原因だといわれるが、果たしてそんな単純な話なのか、と氏は問います。

実はこの十数年間、国内の消費額自体は百貨店の売り上げ減少に歩調を合わせて減少しているわけではない、むしろ概数で言えばほど横バイに近い状態が実態だといいます。

むしろ百貨店の売り上げ減少は、消費者の購買行動の根本的変化によるものが大きいといいます。

見るべきはネットによる購入が飛躍的に拡大しているという事実です。楽天など10年前は吹けば飛ぶようなベンチャー企業でしたが、いまや堂々たる大企業です。

小売のリアル店舗はコペルニクス的な転換を図らないと生き残っていけないかもしれません。

今のように地殻変動が社会のいたるところで発生しつつある時代においては多面的な考察が必須なのかも知れません。

ふたつめの「これからの社会は『際』がポイントになる」について。際とは、たとえば学際、業際、・・・

仕事で言えば「業際」がポイントだと氏は言います。

自分の(会社の)領域の中の論理や常識や感覚だけで動いていては駄目だといいます。

かといってまったく「勘」の働かない分野で何かをすることは大変難
しいことも明らかです。

そこで大切なことは、自分の分野(会社)と何か別の分野(会社)の「際(きわ)」に成立するような何かを求めていくことが、新しい時代を切り開くポイントになるのではないかということです。

ニーズは意外なところに潜んでいるかもしれません。

社会経済構造が大きく変動している時代で、ニーズだけが昔のままなんてことはありえませんね。

私もひとつ考えてみようと思っています。

皆さんもいかがですが。

今回もお読みいただき誠にありがとうございました。

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○【次号予告】 次回5月号は、「逆境に生きる 12」です。